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歳下の悪魔
第8章 切なさと思い
美月は不服そうだったが、ある程度で止めないと美月は呑みすぎてしまう。私も今晩は、あまり酔いたくなかった。
和真が自宅で待っている。
会社帰りに誘われて呑みに行くことは言っておいたから、タクシーに乗ってから電話すればいい。
「まだ、六杯目だよー。週末じゃん」
今日は私も、自分から三杯呑んでいた。
何とか美月を説き伏せ、「立ち上がったら酔いが回ってきた」と嘘をつき、タクシーに乗った。
普段はタクシーなど使わない。でも電車だと乗り継ぎがあり遠回りで、40分近くかかってしまう。タクシーなら、半分もかからない。
今日は、本物を挿入すると宣言された日。少しでも早く、和真のマンションへ行きたかった。
一週間も部屋で会っていないから、体の縄の跡も殆ど消えている。
今日も拘束はあるかもしれないが、挿入すると決めたのは和真。
女性なら分かるが、男性が決心するようなことじゃないはずなのに。
挿入を決めた時の彼は、何故か少し苦しそうだった。
その理由は、未だに分からない。
今までの大胆な行動からして、童貞じゃないだろう。大学時代に彼女と別れたと言っていたし。歓迎会の夜には、拘束なしで私とセックスしている。
和真のマンションに着き、インターフォンを押した。タクシーに乗ってすぐ、電話はしてある。
「どうぞ」
すぐに出てきた彼に言われ、広いリビングへ行く。
そこには、もう1人の男性の姿。
「今晩は。オレ、浩輝(ひろき)です。優華ちゃんのことは、和真から聞いてるから。あっ、和真とは大学の同期で、今は会社員」
「今晩は……」
和真を見ながら、少し頭を下げた。
体型は和真と変わらないが、少しだけ身長が低い。今は無造作風にセットされているが、真っ直ぐにすれば、真面目な会社員に見えるだろう。それは、和真と同じかもしれない。
テーブルを出し、2人で呑んでいたらしい。
「シャワー、浴びてきちゃいなよ。少し、呑もう?」
もうバスローブ姿の和真に言われる。
「うん……」
浩輝も、バスローブを着ている。
大地と麗菜の時とは反対に、見学に来たのだろうか。