この作品は18歳未満閲覧禁止です
- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歳下の悪魔
第8章 切なさと思い
「え……?」
立ち上がりながらも、和真の方を振り向く。
「大丈夫。ちゃんと挿入してあげるから。勿論、コンドームは着けるし」
和真は、ベッドがよく見える位置に座り直している。
私は浩輝に抱き上げられ、広いベッドへ寝かされた。
バスローブの紐が解かれて前を広げられ、全身を眺められる。
「いい体だね。小柄で細いのに、胸は大きくて」
顔が火照っていた。それがアルコールのせいなのか、自分にはよく分からない。
会ったばかりの男性に見つめられながら、乳房を揉まれる。
跡が付かない程度に軽く、首筋を吸われた。
「んっ……」
和真と拘束プレイはしていたが、久し振りの感触。
「柔らかいね」
私はベッドで力を抜いたまま、和真の方を見た。彼もロックに変え、それを呑みながら眺めている。
和真は結局、するより見るのが好きなのだろうか。
拘束に飽き、これからは私を色々な男に抱かせるかもしれない。
それを眺めて喜ぶ。
彼の性奴隷の私は、それに従うしかない。嫌がれば、和真との関係が終わってしまう。
「はぁっ……」
乳首を弄られ、甘い息が漏れる。
全て、久し振りの快感。
目を瞑った。
体は、愛撫を快感として受け止める。でも、頭の中には色々なことが巡っていた。
和真に初めて会ったのは、今年の4月中旬。
初々しい新人社員で、イケメンの好青年。仕事に対しても真面目で、知らないことは一所懸命覚えようとしていた。
そんな彼のことを、天使と言いだしたのは美月。
それは、人数の少ない課に数年振りに現れた人員と意味もあった。でも働き振りからして神ではなく、まだ見習いだから天使と例えたのだろう。
その天使が、実は悪魔の顔を持っていた。
私はその裏の顔を知り尽くしていると思ったのに。
和真の性癖が、拘束して“見ること”とまでしか、理解出来ていなかった。
大地と麗菜のセックスを見ていた時も、楽しんでいたのだろう。
「あんっ」
乳首が口内に含まれ、体がビクンと反応する。
今晩はこの浩輝を相手にセックスしているところを、和真に見せればいい。それが、彼の望んでいることなら。
「んんっ、はぁっ」