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歳下の悪魔
第8章  切なさと思い


 生暖かい舌で乳首を弄ばれながら、もう片方は指でグリグリと弄られる。
 自然と、背中が反ってしまう。
「あんっ」
 甘い声も止まらない。
 でも何か物足りないのは、拘束がないせいだろう。
 この三ヶ月以上、縄やバイブだけでイっていた。本物が欲しいと思いながらも、そんな行為に体が慣れてしまっている。
「はぁっ……」
 場所を入れ替えて、もう一方の乳首をしゃぶられた。
 拘束や言葉責めがないせいなのか、頭の中はまだどこか冷静なまま。
 勃起した彼の性器が、体に当たっていた。
 この性器が、秘蕾へと挿れられる。
 チュパっと音を立てて乳首から離れると、乳房を揉みながら舌がウエストを這う。
 片方の指も、後を追うようにウエストへ。
 そのままジワジワと指が降り、太ももまで辿り着いた。
「んんっ……」
 そこで浩輝は私から一度離れ、バスローブを脱いだ。性器は、しっかりと勃ち上がっている。
 私の上半身を抱き上げ、バスローブから腕を外すと、それをベッドの隅へ投げた。
 お互いに全裸。
 ついに、挿入するセックス。
 本当は、それが普通なんだろう。大地と麗菜も、見られることが好きなだけで普通に挿入していた。
 和真のような行為の方が、珍しいはず。
 縄や手錠での拘束や、バイブの挿入。それは愛撫の一部かもしれないが、性器を挿入するのがセックス。
 浩輝をじっと見つめ返した。
 和真とはまた違った、端正な顔立ち。彼は今まで、どれくらいの女性とセックスしてきたんだろう。
 膝を立てられ、自分から脚を開いた。
 私が望んでいたこと。和真は、それを叶えてくれただけ。
 一週間空いたのは、相手を探す為だったのかもしれない。
 浩輝の指先が、太ももの内側を這う。
「あんまり濡れてないね。もっと、気持悦くしてあげるから……」
 秘蕾に触れられた瞬間、私は浩輝を振り払っていた。



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