パソコンから！ケータイから！スマホから！無料でどこでも気軽に楽しめる官能小説サイト

第8章 　切なさと思い

「んんっ……」
　少し切ないような嬉しさ。
　暫く私を泣眺めていた和真が、コンドームを着けた。
　フェラの直後は軽く萎えていたが、今の行為でしっかりと勃起している。
　口元をティッシュで拭くと、私に覆い被さった。
「優華……」
　性器の先が、秘蕾に触れる。
　自分の鼓動が、大きく聞こえた。
「あっ……」
　和真の性器が、ゆっくりと挿いってくる。
「んんっ」
　久し振りの感触に思わず息を詰めたが、すぐに負けてしまった。
「あぁっ、あぁんっ」
　バイブとも、指とも違う。
　しっかりと熱を持った、彼の性器。そう考えただけで、快感が増す。
「はぁっ、んんっ」
　奥まで挿し込み、抱きしめられる。
「優、華……」
　溜息混じりの声。それもまた、嬉しいと感じた。でも、そんな余裕なんてなくなってしまう。
「あんっ、あぁっ」
　グラインドが始まり、和真の腰に腕を回した。
「んんっ、はぁっ」
　突き抜けるような快感。
　全身が熱くなり、自然と爪を立てていた。
「あぁっ、和、真っ、はぁっ」
「優華っ……」
　欲しかったのは、彼の挿入だけじゃない。心から愛されることを、望んでいた。
「あんっ、んんっ」
　グラインドが激しくなり、自分からもっと脚を開く。
　ずっと、ずっと。体や心の奥まで、和真が欲しい。
「はぅっ、あぁっ」
　私の甘い声と同時に、彼は荒い息を繰り返す。
　セックスだけが愛情じゃないと、解っている。でも、愛情を確かめられる手段の1つ。
「あんっ、和真ぁっ、あぁっ」
　全身が痺れてくる。もう、自分でも制御出来なかった。
　和真に合わせて腰を振り、彼の腰に回した手には力が入る。
「はぁっ、ヤっ、やぁんっ、ダ、メぇっ、んっ、和真ぁっ！　はぅっ……」
　今までになかった、痙攣のような震え。全身に強く力が入る程の衝撃。
　そのすぐ後には、彼の腰から腕が落ちる。
「あぁっ……。んんっ……」
「優華っ、はあっ……」
　何度かグラインドした後、深い位置で和真も溜息を漏らしていた。