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歳下の悪魔
第9章  告白


美月は合コンで会った隼人に乗り換え、こちらも結婚秒読みだろう。私と話していた誠にも、可愛らしい彼女が出来たと聞いた。
 以前と変わらない仕事でも、大会社となれば量が違う。それにみんな私が時期社長の妻だと知っていて、気を遣われるのが悪い気がした。
 新居は和真のマンション。但しリビングはそれらしく家具を置き、ベッドはDVD鑑賞用の部屋へ移した。
「あぁんっ、はぁっ」
「もっと、きつくしようか?」
 和真の部屋の、大きなベッドの上。
 乳首をしゃぶられてビクンとすると、勝手に縄が締まる。
「んんっ、あんっ」
 縄と手錠で拘束された私は、いやらしい声が止まらなかった。
 脚は広げられているが、秘蕾に縄は通っていない。それは、挿入する為。
 もう、コンドームもいらない。
 現実的にもう若くはないから、ほぼ毎日、子作りの為のセックス。
 それでも、拘束の悦さは味わえる。
「あぁんっ、挿れ、てぇっ」
「そんなに欲しいの? 優華は、いやらしいね……」
「欲しいっ、んんっ」
 すぐに和真の性器が挿入された。
「はぁんっ! んんっ」
 2人共、会社での顔とベッドでの顔は違う。
「あっ、あんっ」
 グラインドされても、拘束であまり動けないまま。そんなセックスでないと、もう物足りなかった。
 手首や脚以外の体中には、いつも縄の跡。
 結局私は、こんな風にされたかったのかもしれない。
「はぁっ、あぁっ」
 ベッドの上では奴隷。それで、私の心も体も喜んでいる。
「優華っ」
「あんっ、和真ぁっ」
 拘束のせいもあり、中が性器を締め付けてしまう。
 子供が生まれてある程度したら、別の部屋へ寝かせればいい。
 お互いの両親や子供にも見せない、私達の裏の顔。
「はぁんっ、あんっ」
 私達は、セックスの趣向も合っている。
「あっ、ヤっ、ヤぁんっ、もうっ、んんっ、和真ぁっ! はぁっ……」
「優華っ……。はあっ……」
 ほぼ同時にイき、暫く抱きしめ合う。
 裏の顔は、誰でも持っているはず。自分では、気付いていないとしても。
 その相性が、一番大切なのかもしれない。



 歳下の悪魔  終わり




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