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歳下の悪魔
第2章  天使と悪魔


 私が缶を空けたのを見て、新しい缶を差し出してくる。
 本当に、10本も呑ませる気なんだろうか。それだけ呑めば、私だって酔ってしまう。
「それ呑んだら、取り敢えず縄は外してあげるよ」
 和真の言葉には、いつも笑いが混じっている。人を小馬鹿にしたような、上から目線。でもそれは、この部屋でだけ。会社では低姿勢で、一所懸命仕事を覚えようとする好青年。
 どちらが、本当の彼なんだろう。
 渡された缶を、一気に空けた。
「凄いねえ。東北とは聞いてたけど、青森出身なんだってね。美月さんから聞いたよ」
 約束通り、和真は縄を解いてくれる。昨日とは違う縛り方のせいで、体には新しい縄の跡。彼は私の裸を見ながら、呑んでいる。
「そのままだよ。どこも、隠しちゃダメだからね」
 言ってから、和真も新しい缶を空けた。
 全裸のままベッドに座り、残りを呑まなくちゃならない。今一気に呑んだせいで、少し酔ってきた。
 東北生まれのDNAを引き継いだのだろうか。酒には強い方でも、お腹がいっぱいになってくる。
「トイレに、行きたいんだけど……」
「いいよ。連れてってあげる」
「え……」
 和真は私を支えるようにして、トイレまで連れて行ってくれた。そこで戻るのかと思ったら、ドアを開けたままで立っている。
「閉め、させて……」
「ダメだよ。優華は俺に、何でも見せなくちゃ」
 本当に、悪魔。
 さっきまでトイレに行きたかったのに、便座に座っても出ない。人に見られていることで、体が拒否反応を示している。
「しないの? じゃあ、戻って呑む?」
「あっ……」
 その時、私は放尿してしまった。トイレだから別によくても、恥ずかしくて堪らない。出始めた物は、止めることが出来ない。最後までして、トイレットペーパーで拭く。
「偉いね、優華は。さっ、呑もうか」
 恋人とセックスする時に秘蕾は見られるが、こんな場面を見られることはない。屈辱的でも、和真には逆らえない。彼の要求を抗えば、何をされるかが心配だった。
 手を洗ってからまたベッドに座り、呑み続けるしかない。
 私は出来るだけ早く、チューハイを呑んでいった。


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