この作品は18歳未満閲覧禁止です

- 小
- 中
- 大
- テキストサイズ
歳下の悪魔
第4章 目論見(もくろみ)

30分ほどでシャワーから出て、ドライヤーを使った。
部屋に和真の姿がなくて、ホッとする。
やはり、来る時は宣言するんだろう。それがなかった今日、彼は来ない。
もう0時近くなり、明かりを消してベッドに入った。
この週末の疲れが出て、すぐに眠ってしまう。
和真に起こされて裸になり、縄を巻かれる。また手首まで縛られた。跡が残ると懇願したのに。
彼は服を着たままで、また私を鑑賞している。私がイけば終わり。それならわざと縄で擦り、早くイってしまえばいい。
そう思った時、目が覚めた。
和真に、夢さえも悪夢へと支配されているようだ。
感じている悪夢を見ていたから、体が熱い。
部屋着の中に手を入れ、そっと乳房を揉んでみた。
「んっ……」
既に乳首は勃っていて、それは悪夢のせい。
「はぁっ」
乳首を摘まみ、自分でグリグリと指を動かす。
日常的ではないが、オナニーだってしたことはあった。
元彼が急に土日曜出勤になると、期待していた体が疼いてしまう。元彼のことを思いながら、それを慰める為。
「んんっ」
余計に熱くなった体は、乳首を弄っただけでは物足りなくなってくる。
たった、三日間開いただけなのに。
金曜の夜は、セックスを見せられながら縄でイかされた。土曜日は和真と遊園地に出掛け、ふいにキスをされたがそれだけ。そして日曜と昨夜は来なかった。
私は本当に、彼に体を支配されてしまったのだろうか。そんな風に考えたくないが、実際に体は正直。
「あぁっ、はぁっ」
乳首だけじゃ、イくことは出来ない。でも、和真に縛られている時を思い出すのが嫌だった。
それでも確実に、彼は私の中に住み着いている。
悔しいし、情けない。
「はんっ、んんっ」
声を押し殺しながらも、私は部屋着のズボンの中に両手を入れた。

