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欲望の行末 ~愛しのアンドロイド~
第4章 おまけ

「もう、よろしいのですか?」

夕食時。

あまり食が進まず箸をおいてしまった絢に、祐二が確認する。

華奢な割にいつもたくさん食べる絢なので、体調でも悪いのかと心配になってしまう。

「う、うん……なんか……」

「はい?」

「胸がいっぱい……て言うのかな……入んない。ごめんね、こんなに残しちゃって……」

絢は半分ほど残してしまった食事に、すまなさそうに首をすくめる。

その仕草に、祐二の目元が緩む。

「いえ、お気になさらず。お風呂の用意ができておりますので、入られてはいかがですか? すっきりすると思いますよ」

「うん……そうしようかな」

そう言って椅子を引いて立ち上がろうとした絢を制し、祐二が椅子を引いてくれる。

「ありがとう」

礼を言って顔を上げると絢のすぐ目の前には、祐二の整った顔があった。

咄嗟に絢は顔をそむけて小走りで浴室へと向かう。

「絢様?」

背中に祐二の声がかけられたが、絢は真っ赤になった顔を見られるのが嫌で、聞こえないふりをして浴室の扉を閉めた。

扉に凭れ掛かった絢は、はぁ~と深い息を吐き出す。

(食欲なんて出るはずないじゃん! 昨日、あ、あんなことしちゃったのに――!!)

絢は昨日の夜のことを思い出して、さらに頬を染める。

夜伽(よとぎ)と称して行われた、絢の快感を呼び起こすためだけのセックス。

「優しくする」と言った祐二はゆっくりと時間をかけて絢の気持ちいところを探ってくれた。

それは優しすぎるくらいで、絢は気が付くと最後には「もっともっと」とはしたないお願いをしていたくらいだ。

昨日の快楽を思い出した体が熱くなり、こぷりとはしたなく蜜を滴らせる。

焦った絢は扉から体を起こすと急いで服を脱ぎ、浴室のドアを開けた。

広い浴室の鏡に、細い絢の体が映し出される。

蒸気で曇った鏡の中の絢は、知らず知らず秘所に指を這わせていた。

ぬるりとした粘着質のものが指に触れる。

ここに昨日祐二を受け入れたのだと思うと、さらに蜜があふれ出した。

「んっ……」

駄目だと思うのに、指はそのままゆっくりと秘芯へと向かう。

その突起に触れそうになった時―-。

ガチャリ。

突然開かれたドアに慌てて振り返ると、そこには何も纏っていない祐二が立っていた。
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