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女子大生 まさみ 禁断の一夜
第10章 体臭 ①
唯一のコンプレックスの、腋を嗅がれる恥辱に興奮する まさみ。
被虐願望と相まって、ラクトンが大量に分泌された。
身体中から、特に腋から、漂い出す まさみ独特の香り・・

最近、よく駅の構内に漂う、洋菓子店の人を惹きつける、甘ったるいバニラの香り・・
それに勝るとも劣らない、まさみ独特の肌と肉の香り。

晢への気遣いと、トラウマの腋を嗅がれる不安が、男のマッサージと晢との口づけで高まった性欲と興奮を拭い取っていた・・
その為に、女性ホルモンとラクトンの分泌が止まっていた。

それが今、性的興奮と共に、一気に放出し始めた・・
無論、体温も上がり、塗り込まれ、肌に染み込んだ唾液の、饐えた様な生臭さも放たれる。
更に、発情した若い娘の粘液の、特有な酸性臭も立ち込める。

その全てが合わさり、混ざり合った、正に、まさみだけの特別な体臭、いや、媚臭に驚き、固まり、陶然とする俺・・

その甘酸っぱい体臭が、蝶を狙う蜘蛛の巣の如く、俺の鼻先を窪みへと誘った・・
イヤイヤをする子供の様に、匂いの源に鼻を押し付け、擦り込み、嗅ぎまくる俺・・

自分の体臭が認められたのを、察知した まさみ・・
「て、晢ぅぅ・・大丈夫なのねっ・・」
「あぁ、まさみっ・・俺だけの、匂いだっ・・」
自らも、悟られぬ程、僅かに窪みを擦り付ける まさみ。




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