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第16章 美穂 ②

美穂の絶妙な口技で、眼の眩む快楽を味わった俺。
射精後の賢者時間、美穂が訥々と過去を話し始めた・・

「ねぇ、晢ぅ、私の事、淫らな娘だと思ってるでしょ？」
「い、いやぁ、そんな事はっ・・でも、正直、驚いたけど・・」
「んっ、フェラチオ？ アメリカだと、普通なのよっ・・」

美穂の、耳を疑う様な、アメリカでの経験が語られた。

高1でアメリカに渡った美穂。奥手だった美穂が、食生活の変化か？ 急速に身体が熟し始め、間違える様な美少女に変貌した。
日本では異端だったハーフの血、アメリカでは東洋の美少女と持て囃された。
しかも顔立ちだけで無く、仲間も羨む見事な肢体。

性に大らかなアメリカで、美穂に群がる男達。
初めてのキス、そしてペッティング・・元来、人一倍の性欲を秘めていた美穂、渡米後半年で処女を捧げていた。

しかし、当時の時流と突然の生活変化が、美穂に悲劇を齎した。

当時、アメリカで吹き荒れた、エイズの風評流布・・
性教育の盛んなアメリカ、美穂の高校でも赤裸々な授業が実施されていた。
基本方針は、セックスの自粛。
しかし、最も性欲が盛んな年頃の美穂達には酷だった。

そして、大人の間で持て囃されていた、オーラルセックスを奨励する事となった・・
まさか、美穂に悲劇が襲いかかるとは、誰も思わなかったが・・