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女子大生 まさみ 禁断の一夜
第2章 予兆
部屋のドアが開き、まさみ が大浴場から戻って来た。
(えっ、ま、まさみっ・・)
湯上がりの浴衣姿の、まさみ を思わず凝視する俺。

まさみ の美貌は今更言うまでも無いが、普段の制服(体育会の部員は男女共にブレザーが基本)や、チアのユニフォームしか見ていない俺にとって、浴衣は刺激的過ぎた・・
肩までのウェーブのかかった黒髪をアップにした まさみ。
文字通り、匂う様な白い頸が生々しい。

思わず目を逸らす俺。
そんな俺の気も知らず、くるっと身体を回す まさみ。
「どう、ほら、ちゃんと観てっ、いい女でしょっ?」
あろう事か? 向かいから、座卓を動かし俺の横に・・

そこへ、中居が夕食を持って現れた。
奮発してワインを頼んだ俺達に、中居は給仕をしながら話しかけてくる。
「この辺り、何も無くて驚いたでしょう?」
「あ、でも、今日も満室だって、何でですか」
「実は、旦那さんの営業戦略がヒットしてねっ・・お客様を見て、何か気付かなかったかしら?」
「そう言えば、皆んな女性、それも結構、若い娘・・男は、晢だけかもっ? ほらっ、チャンスよっ・・」
「あら、奥さん、旦那さんをそそのかして・・」
「ヤダァ、私達、そんなんじゃ・・ただの、友達ですよっ」

(えっ、ただの友達・・?)
その瞬間、俺の胸に一抹の寂しさが湧いた。
「それなら、お嬢さんにも愉しむ資格があるかも・・?」
「えっ、愉しむって、一体、何を?」

中居が思わせぶりに身を乗り出した。


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