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妹だと思っていた幼馴染と、誰もいない家で……
第1章 襲来
世は大型連休初日。近所に住む幼馴染の家族と一緒に張り切って旅行に出かける両親を見送ると、家はしんと静かになった。
「あー、なーにしよっかなぁー」
仰向けでリビングのソファに倒れ込み、大きく伸びをする。せっかくの休日に、わざわざ好き好んで疲れに行くなんて信じられない。どこも混んでいるに決まってるし、慣れない土地でリラックスなどできるわけがない。
今日から3日間、この家は俺だけの城だ。何をしようか。何でもできる。ワクワクしながら計画を練っていると、おもむろにインターホンが鳴った。
「なんだよ、面倒くせぇな……」
ぶつぶつ言いつつドアの覗穴から確認すると、快活そうな女の子が立っている。Tシャツにショートパンツというラフ過ぎるご近所スタイルでにこにこしているのは、今朝、家族と共に旅行に出かけたはずの幼馴染だ。
「なんで居るの、お前?」
開口一番にそう訊くと、幼馴染はぷくっと頬を膨らませた。
「お兄ちゃんのせいでしょ。お兄ちゃんが居ない旅行なんか、行っても楽しくないもん」
「そんなことないでしょ……」
「そんなことある!私はお兄ちゃんと一緒に居たいんだから!というわけで、親が帰って来るまで私もこっちの家に住ませてもらうね」
「いやいやいや、だめでしょ。なに言ってんの」
いくら幼い頃から兄妹のように育ったとはいっても、年頃の男女が一つ屋根の下に二人きりというのは問題だろう。慌てて拒否すると、幼馴染は愉快そうにニンマリ笑った。
「なに考えてるの?もしかして、やらしいこと?」
「いや、そういうわけじゃ……」
「じゃあ問題なし!お邪魔しまーす」
「あー、なーにしよっかなぁー」
仰向けでリビングのソファに倒れ込み、大きく伸びをする。せっかくの休日に、わざわざ好き好んで疲れに行くなんて信じられない。どこも混んでいるに決まってるし、慣れない土地でリラックスなどできるわけがない。
今日から3日間、この家は俺だけの城だ。何をしようか。何でもできる。ワクワクしながら計画を練っていると、おもむろにインターホンが鳴った。
「なんだよ、面倒くせぇな……」
ぶつぶつ言いつつドアの覗穴から確認すると、快活そうな女の子が立っている。Tシャツにショートパンツというラフ過ぎるご近所スタイルでにこにこしているのは、今朝、家族と共に旅行に出かけたはずの幼馴染だ。
「なんで居るの、お前?」
開口一番にそう訊くと、幼馴染はぷくっと頬を膨らませた。
「お兄ちゃんのせいでしょ。お兄ちゃんが居ない旅行なんか、行っても楽しくないもん」
「そんなことないでしょ……」
「そんなことある!私はお兄ちゃんと一緒に居たいんだから!というわけで、親が帰って来るまで私もこっちの家に住ませてもらうね」
「いやいやいや、だめでしょ。なに言ってんの」
いくら幼い頃から兄妹のように育ったとはいっても、年頃の男女が一つ屋根の下に二人きりというのは問題だろう。慌てて拒否すると、幼馴染は愉快そうにニンマリ笑った。
「なに考えてるの?もしかして、やらしいこと?」
「いや、そういうわけじゃ……」
「じゃあ問題なし!お邪魔しまーす」