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第2章 アリョーナの旅路・第２部

結局、アタシとマーティーさんのお見合いは、険悪な状態で終わってしまいましたので、ふたりとも気持ちがヒヘイしていました。

社長さんは、お見合いの次の日にマーティーさんが会社への不満を強めるようになりましたので、何とかしてあげなければと思ってオタオタオタオタしていました。

マーティーさんは、自分だけが社内恋愛をすることができないことに強い不満感を抱いていたので、社長さんは少しでもいいからマーティーさんの不満をやわらげてあげようと思いました。

そこで、アタシとマーティーさんがデートができるようにするためにあれこれとセッティングをしました。

社長さんは、電話でアタシに『空いている時間帯に、一時間だけでもいいからマーティーさんと会うことはできますか？』と優しい口調で言いました。

しかし、アタシは『アタシにセクハラする気なのかしら!!』と怒鳴りつけたあと電話を切ってしまいました。

アタシは、マーティーさんと結婚がしたいとか恋をしたいと言う気持ちはないので、ますます気持ちが硬くなっていました。

ふたりとも気持ちが硬くなって行くばかりでありましたので、社長さんはどうにかしてあげたいと思いまして、2014年10月４日に挙式の予定を入れました。

社長さんの一方的な思いは、やがてアタシとマーティーさんの家との間に深刻な亀裂を生じさせてしまうことになりました。