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第2章 アリョーナの旅路・第２部

「まいったよ、メアリーさんは会社をやめてしまうし、メアリーさんの婚約者のカレは会社をやめて行方不明になってしまった…メアリーさんのご両親がカンカンに怒っていてね、マーティーさんのことを許さないと言っていたよ…マーティーさん、マーティーさんはそんなにアリョーナさんとの結婚をしたくないのかね!?」
「ええ、その通りです。」
「どういうところが不満なのだね？」
「アリョーナと一緒に暮らしたくないのです。誰がぼくの結婚相手を決めたのですか!?」
「マーティーさん、どうしてそんなことを言うのだね？私は厚意でお世話をしてあげようかと思ってアリョーナさんを選んであげたのだよ。マーティーさんの収入が少ないのなら共稼ぎをすればマーティーさんが望んでいる結婚生活に必要な費用は満たされるのだよ…アリョーナさんは働き者だから、足りない分を補うことができると思ってアリョーナさんを選んであげたのに…」
「あんたそう言って、アリョーナとメアリーを比べたのだろ…キレイゴトばかりを言うのじゃないよ!!」
「どうしてそんなにひねくれてばかりいるのだね!?」
「悪かったな…と言うよりも、従業員さんたちのお給料のことを考えずに平日ゴルフばかりしているから従業員さんたちの反感を買っていることに気がつけよ!!」

社長さんは、マーティーさんの言葉に対しまして、困った声でマーティーさんに言いました。