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第2章 アリョーナの旅路・第２部

そして、９日後の12月10日のことでありました。

この日の夜、マーティーさんがエバンストンにあるパブで、店の女性の従業員さんのことをめぐって他の客の男と大ゲンカになってしまいました。

マーティーさんは、客の男に刃渡りの鋭いナイフで一撃を受けまして、心肺停止の状態におちいった後に亡くなったのでありました。

マーティーさんに刃物で一撃を喰らわせた男は、刃物を捨てて現場から逃走をしまして行方不明になってしまいました。

それから２日後のことでありました。

エバンストンにあるマーティーさんの家では、親族のみなさまがたくさん集まっていまして、マーティーさんが亡くなったことを悲しんでいました。

そんな中で、アタシはマーティーさんの家にやって来ました。

マーティーさんには、死亡時に支払われる保険金が1000万ドルであることが明らかになりました。

マーティーさんの両親がマーティーさんの生保の証書を持っていましたが、すでに現金に換えられていたことから、アタシは1000万ドルを出せとマーティーさんの両親に凄んで行きました。