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第1章 アリョーナの旅路

アタシは、カレと別れただけではなく親が決めたお見合い相手との結婚でギスギスしていたそのまた上に、身体をグチョグチョになるまで犯されてしまったので、心が大きく傷ついてしまいました。

どうして…

どうして、こんなことになってしまったの…

悔しくて…

恥ずかしい…

アタシは、そんな気持ちを抱えたまま７月23日の挙式披露宴の日を迎えてしまったのでありました。

挙式は、シベリア鉄道のハバロフスク駅の近くにある教会で挙行されます。

ヤホースキーさんの親族のみなさまは、チャペルにてにこやかな顔で挙式が始まるのを待っていました。

しかし、新婦の控え室にいるウェディングドレス姿のアタシは、気持ちがギスギスした状態で部屋から出ることができずにうつになっていました。

そんな時に、次兄の兄嫁さんがやって来ました。