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第1章 アリョーナの旅路

「アタシは、息子とアリョーナさんの結婚は大反対だったのよ!!こうなることを分かっていて息子に結婚をすすめたのですか!?何とか言いなさいよ!!」
「やめろよ。」
「止めないで!!この際だから言わせてもらうけれど…兄嫁さんがアリョーナさんの右のくびすじに男の歯形がついていたと聞いたから…息子以外に好きな男の人がいたなんて…どう言うことなのよ!?」

ヤホースキーさんのお母さまの言葉に対しまして、次兄の兄嫁さんは『何かの間違いです!!アリョーナさんには、ヤホースキーさん以外には好きな男の人はいないのです!!』と言いましたが、ヤホースキーさんのお母さまはますますおかんむりになっていたので、アタシがヤホースキーさん以外に好きな男の人がいると誤解されてしまいました。

アタシが教会から逃げ出したことで、ヤホースキーさんの家はアタシの家に対しまして『4000万ルーブルを返してください!!』と言われてしまったので、4000万ルーブルを返さなくてはなりませんでした。

アタシは、お見合い結婚を反古（ホゴ）にしたので、家からカンドウされてしまいました。

カンドウされてしまったアタシは、自分の力で生きて行くことを余儀なくされました。