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第1章 アリョーナの旅路

アタシの１日は、朝６時に起きまして身支度をしまして、７時に部屋を出まして１個15カペイカのライ麦パンを買いまして歩きながら朝食を摂りまして、最初のバイト先であるピロシキカフェで朝８時半から昼の２時くらいまでバイトをしまして、夕方５時からラストまでナイトクラブでバイトをすると言う暮らしでありました。

合計2500ルーブルのお給料の中から、食費と家賃10ルーブル50カペイカを払うなどしまして、残るのは500ルーブルあるかどうかでありました。

とにかく、食べて行くだけでも手がいっぱいの暮らしで、自分の力で生きて行かなくてはならないので、アタシのつらさは３倍、いえ９倍も27倍もありました。

2011年８月12日、アタシはピロシキカフェでのバイトを終えた後、夜のバイトの時間が来るまでの間ペテルゴフ(宮殿公園)に行きまして夜のバイトまでの時間を過ごしていました。

アタシは、いつものように昼のバイトと夜のバイトの間の時間は、ペテルゴフの上の庭園にあるネプチューン噴水の広場へ行きましてベンチにすわってのんびりと過ごしていました。

噴水広場の周囲には、たくさんの家族連れやカップルさんや赤ちゃんをベビーカーに乗せて散歩をしているお母さま方たちがおとずれていました。

アタシは、幸せイッパイのカップルさんたちや家族たちをみたので、顔が曇っていました。