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第1章 アリョーナの旅路

アタシは、そんなやりきれぬ思いを抱えたまま2012年を迎えました。

アタシは、住まいを市内の第10区にあるレピュブリックのクロードヴェルフォー大通りにあるアパートに移り住みました。

バイト先は、朝は７時から10時までサンルイ病院でリネンの仕事をしまして、午後１時から４時までは区役所でショムの仕事をしまして、夜の６時から９時まではタンプル大通りにあるないとパブのお仕事と３つもバイトをかけもちしましてお給料を稼いでいました。

月給は、合わせて7000ユーロでありました。

その中から、アパートの家賃500ユーロを払いまして、他は食費などの諸々の生活費などに充てていました。

そして、残りの2000ユーロを毎月少しずつ貯金をして、女がひとりになっても生きて行けるようにするために備えを作っていました。

今はとにかく、生きて行くために働かなくては…

アタシは、そう思いましてシャニムになりましてバイトにはげんでいました。

そしてまた、時は流れて…

2012年４月２日の午後２時頃でありました。

アタシは、区役所にてショムの仕事をしていました。

アタシは、キャタツを使いまして掲示板のポスターを新しいのに貼り替える仕事をしていました。

アタシは、古いポスターを止めているピンを外しまして、新しいポスターに貼り替えていました。

その時に、足場が少し不安定になっていましたので、キャタツがグラグラと揺れてキャタツから落ちそうになっていました。

「あぶない!!」

アタシがキャタツから落ちそうになっていた時に、通りかかりました区役所の男性職員に助けられました。

「大丈夫かな？」
「ええ…アタシは大丈夫よ。」
「足場が悪いようだね…怖かったよね…落ちそうになって。」
「うん、怖かったわ…でも助けてくれてありがとう…」
「よかった。」
「助けてくれてありがとう…アタシの名前はアリョーナよ。」
「アリョーナさんですね…ぼくの名前はフィリップです。」
「フィリップさんね。」