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アリョーナの旅路
第1章 アリョーナの旅路
「それでもいいわよ。」
「アリョーナ。」
「アタシはね…よく考えたら…会社づとめができない女なのだから…結婚をするより方法がないのよ…ナスティアはいいわよ…大学に行ってやりたいことがたくさんあるし…大学に行けばボーイフレンドもたくさんいるし…アタシはね…何をやっても失敗つづきよ…ひとりで生きて行く力もないし…」
「だからってアリョーナ、あんたカンタンに人生をあきらめるわけなの?」
「仕方がないわよ。神さまは…アタシを見離してしまったのよ。」
「それじゃあアリョーナ、アリョーナが以前付き合っていたタメルランとどうして別れたりしたのよ!?」
「どうしてって…カレの家の家族からアタシとタメルランの結婚を猛反対されたのよ!!」
「アリョーナ。」

アタシは、別れたタメルランのことをナスティアから言われましたのでますます気持ちが煮えてしまいました。

「タメルランのことを言うのはやめてよ!!タメルランのことは…忘れたのよ!!」
「アリョーナ。」
「タメルランは…グロズヌイに帰って、家族を助けるために…大学をやめて働いているのよ…母親が大病で倒れて…父親も無職で…ちいさいきょうだいたちがお腹をすかせているのよ…そんな中でタメルランは、一生懸命になって家族を助けようと必死になっているのに…そんな中で、アタシがタメルランに会いに行ったら何て言われるのか…」

アタシはこう言った後、大きくため息をつきました。

ナスティアは「タメルランには会いたくないのね。」と語気を弱めてアタシに言いました。

アタシは、タメルランと別れてからギスギスした気持ちを抱えて生きてきましたので、何をやったとしてもうまくは行かないと思っていました。

パリにもいづらくなってしまった…

しかし、ハバロフスクに帰ったとしても地元に居場所があるのかどうか…

アタシは、この先どのようにして生きて行けばよいのかわからなくなってしまいました。
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