この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
ラブ・アンド・セックス
第1章 大きな舞台に立ちたい!
「それはどなたが演じるのでしょうか?」

「石原晃司さん、夏希さん、ご夫妻です」

大物だった。相沢先生の舞台の常連で、確か晃司さんは、オレより8歳年上の33歳、夏希さんは、麻衣より7歳年上の31歳だったと思う。二人とも日本舞台大賞を受賞したことがあるベテランだ。

「公演は、15日間16公演を予定していますが、初日は、石原さんたちが演じて、2日目に三上さんたちに演じてもらいます。14日目まで交互に演じて、最後の15日目は、昼の部を三上さんたち、夜の部を石原さんたちに演じてもらう予定です」

なるほど、そういうことか。メインは石原夫妻で、サブが我々というわけだ。

情けないかも知れないけど、少しホッとした。やはり、いきなりメインで主役を張るのは荷が重い。それでもサブとは言え、オレたちのような無名の役者が相沢先生の舞台で主役を演じられるなんて、夢のようなことであることに変わりはない。

「公演期間はそんなに長くないのにダブルキャストが必要なんでしょうか?」

麻衣が不思議そうな顔をした。言われてみれば確かにそうだ。ロングラン公演ならともかく15日間の公演でダブルキャストにするというのは、あまり聞いたことがない。

「かなり実験的な舞台になるようです。同じ台本を異なる2組の夫婦が演じることで、予想していなかった革新が生まれるかも知れないと相沢は言ってました」

いかにも相沢先生らしい。何だかわくわくする。

役者としての人生が大きく変わろうとしているのをオレは感じた。このチャンスをものにして名を上げたいと心から思った。
/74ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ