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友泉(ゆうみ)とたっくん・オムニバス
第1章 かあさんはぼくだけのアイドル
アタシは五色姫海浜公園を出まして、一度余戸へ帰ることにしました。

アタシとたっくんが暮らしている借家に帰ってみましたが、たっくんは家にいませんでした。

アタシは、たっくんが立ち寄る場所に行きましてたっくんを探しましたが、たっくんを見つけることができずに悲しみにくれていました。

夕方5時頃のことでありました。

アタシは、ひとりぼっちでエミフルマサキまで来ていました。

たっくんがいつか一緒にデートをしようねと言っていましたリニューアルオープンをしたばかりのエミフルマサキのショッピングモールをひとりぼっちで歩いているアタシは、何を思っていたのでしょうか…

やがて、ショッピングモール内にありますランジェリーショップの前にやって来ました。

ランジェリーショップには、夏コレから秋冬コレの新作のランジェリーがならんでいました。

夏になりますと、流行りの婦人水着が並べられていましたが、8月末になりますとみんな売り切れてなくなっていました。

たっくん…

ごめんね…

たっくんが望んでいるビキニ美人になれなくて…

ごめんね…

そんな時でありました。

「かあさん…かあさん…」

アタシのそばでアタシを呼ぶ声がしましたので振り返りました時、たっくんがさみしい表情でたっていました。

アタシは、さみしい表情をしているたっくんにあやまりました。
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