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第7章 第四章　　彰夫の想い

結局朝に早めに美香は目が覚めて風呂に入り、学校に行く準備をしていた。

母親は昨日の美香の体験など知る訳もなく「全く昨日夜ごはんの時声かけたんだけど起きないんだから～。」と朝から怒られた。

お母さんに昨日のことを話したら一体どうなっちゃうんだろう？

怒り狂って学校に乗り込むのかな？

美香はどこか他人事のように考えてしまっていた。


昨日帰ってきた時には痛かったあそこも朝シャワーを浴びた時にはもう痛みは無かった。

朝食を食べて家を飛び出し、自転車で学校に向かう。

またいつもの日常だ。

学校に向かって自転車を走らせていると「美香っ！おはよう。」と彰夫が声を掛けてくる。

「ごめんね彰夫！昨日体調悪くて返信できなかったの。」とサラッと返信できなかった言い訳を言えた。

昨日の事情を何も知らない彰夫はLINEの既読は付いたものの返信が無かったことに美香に嫌われたのか？
と心配していたようだった。

嫌われたのではないことに安心した彰夫はすぐに機嫌が良くなっている。

まだ彰夫は子供ね。
今日は昨日心配させちゃったからいっぱいキスさせてあげようかな。
と美香も上機嫌になっている。

そんな美香の気持ちが分かったのか「今日いっぱい帰りにキスしたい！もしくは学校でキスしたいよ。」と人通りの多い道を走っているにもかかわらず大声で言ってくる。

どうして雰囲気とかでそういう風に出来ないのかな？
彰夫は子供なんだから～。とあきれ顔の美香だった。

そんなこんなで学校に到着して教室に向かう。

一緒に学校にいたりしているもののまだ美香と彰夫が付き合っているのを知っている友人は少ないので同じクラスの男子などは２人が一緒に来ているのを見ると「お前ら付き合ってるのか？」などど冷やかしてくる。

そういう男子の幼さは美香自身大嫌いだった。


※下記は作者の考え方

人を冷やかしたりしてばかりの人間は、結局大人になってもモテない人間である。学生時代そういう人間は社会人になってもそんなことを繰り返して生きている。成長していないのだ。

モテる男性や女性が自分の周りに沢山いる男性は基本的に落ち着いている。妙なガツガツ感が無い。

ガツガツしているほうがチャンスを掴めるようでそうではないのが人生の難しさであり、面白さかもしれない。

数打ちゃ当たる！は結局ガツガツ感が出ている。