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黄昏異変 肉欲の奈落
第1章 女医 早苗
 「君、満足していないだろう」
 「うーん、いいの。拘束され、吊るされ、犯されてみたかったの」
 「はじめて?」
 「そうよ」
 「どうだった?」
 「・・・浩二さんは?」
 「僕は年甲斐もなくすごく興奮したけど、もっとじっくり味わいたかったなあ」
 「そうね。でも、初めての経験としては充分だわ」
 「さすが、医者だね。自分を冷静に分析して・・・」

 浩二は重い体を持ち上げるように湯船に入った。
 湯船の中で、ヌルヌルするペニスを洗った。
 後を追って早苗が縁を跨いで湯船に入ると、半透明の精液が湯の中に浮かんで広がっていった。
 浩二は両脚の間に早苗を入れて、裸身を抱いた。

 「君のありのままの姿というのは、マゾと言うことか」
 「はい」
 「ご両親の秘密と関係があるの?」

 早苗は小さく頷いた。

 「お風呂を出たら、ビールでも飲んでいてください」
 「分かった。そうするよ」

 浩二はビールを飲みながら、浴室でのことを思い出していた。
 早苗の乳首を引っ張った感触が指先に鮮明に蘇った。
 早苗の悲鳴が残響となって耳に残っていた。

 (あの悲鳴で我を忘れたようだ)

 ビールを飲み終えた浩二の横に部屋着を着た早苗が座った。
 
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