この作品は18歳未満閲覧禁止です

  • テキストサイズ
甘い鎖【BL】
第4章 二人、外では…
「…家に、帰ったらな」

素っ気無く言って、オレは光雅の向かいの席に座り直した。

「そうだな。家の中での方が、良いよな」

光雅はすぐにいつも通りになり、昼食を再開した。

…この変わり身の早さは何なんだろう?

こっちは熱くなる顔を隠すのに必死なのに…。

オレも食事を再開するも、さっき味わった光雅の舌の感触が残っていて、せっかくの美味い弁当の味がよく分からなかった。

おかげで食べた気になれず、気疲れだけが増えた。

午後の授業が移動なくて良かった…。

ちょっと腰がおかしくなっていたから、下手に歩いたり動いたりはしたくなかった。

でも放課後になると、気分はもっと重くなる。

「アレ? ヤス、帰らないのか?」

「生徒会室に寄るのか?」

「あ~、どっちも違う。光雅にここで待っているように言われたんだ」

「そっか。じゃあな」

「また明日」

賢いクラスメート達は深く尋ねず、そのまま教室を出て行った。

…実際、賢いよな。

下手にオレ達のことに関わらない方が身の為だって、言わずとも分かっているんだから。

教室から全員が出て行って二十分後に、光雅は来た。

「ゴメン、待たせた」

「いんや、大丈夫」

携帯電話でゲームをして時間を潰していた。

「それじゃ行こうか」

「ああ」

カバンを持って立ち上がるも、心の中の不安は大きくなるばかり。

両親の新しい店は、駅前に出来ていた。

白い外壁と、派手な看板はすでに見慣れた会社のロゴ入り。
/38ページ
無料で読める大人のケータイ官能小説とは?
無料で読める大人のケータイ官能小説は、ケータイやスマホ・パソコンから無料で気軽に読むことができるネット小説サイトです。
自分で書いた官能小説や体験談を簡単に公開、連載することができます。しおり機能やメッセージ機能など便利な機能も充実!
お気に入りの作品や作者を探して楽しんだり、自分が小説を公開してたくさんの人に読んでもらおう!

ケータイからアクセスしたい人は下のQRコードをスキャンしてね!!

スマートフォン対応!QRコード


公式Twitterあります

当サイトの公式Twitterもあります!
フォローよろしくお願いします。
>コチラから



TOPTOPへ