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甘い鎖【BL】
第6章 お風呂の中の二人
さすがに腰が引けたがすぐに捕まれ、戻される。

三本に増やされた指は、根元まで一気にねじ込まれた。

そして慣れる間もなく、スピードを上げて指は出し入れされる。

「あっあっ、ああっ…!」

ぐっと奥まで入った指が、一番感じる部分に触れた。

「やっ! ダメだって、そこはっ」

「ココが一番感じる場所だろう? ほぅら、反応してる」

楽しそうに笑って、光雅はオレの熱に触れる。

「うっ…やめっ、触るなよ」

「触っちゃダメなの? じゃあ、止める」

光雅はアッサリと手を放した。

…が、コレは恐ろしいことの前触れのような気がする。

そもそもコイツは人の言うことをおとなしく聞くタイプじゃない。

「こっち向いて。綾」

指をも引き抜き、肩を捕まれ、正面で向き合った。

「愛しているよ、綾」

思わず息を飲むほどの魅惑的な笑みを見せられ、一瞬気が遠のく。

その間に光雅は膝を付き、熱くなっているオレの性器を口に含んだ。

「うわっ! ちょっ、何をっ」

「んっ…。だって触るのはダメなんだろう? なら舐めてあげるよ」

やっぱりコイツ、一筋縄ではいかない!

躊躇い無く性器を根元まで含み、舌を動かし始めた。

裏筋に舌を這わせながら、頬を窄ませ、唾液を絡めてくる。

「あっ、ああっ!」

硬くなり、反応してしまう自分自身をどうすることもできない。

光雅に与えられる刺激は、全て気持ちが良かった。

…いや、感じる体に変えられてしまったんだ。
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