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第2章 とし子の悲劇・第２部

岡山県警のSATが部屋に突入して来た時でありました。

人質になっていた21歳の女性が義弟にするどい刃物で一撃を喰らって、亡くなっていました。

義弟は、突入してきたSATの隊員たちに刃物をふりまわして暴れていたので、危険な状態におちいっていました。

(ズダダダダダダダタ!!ズダダダダダダダタ!!)

この時、SATの隊長がとっさになりましてマシンガンを取り出しまして、マシンガンで義弟を射殺しました。

部屋にヤッキョウのにおいが立ち込めている中で、SATの隊員のひとりが『容疑者排除完了!!』と無線で外部に知らせていました。

岡山県警は、義弟が亡くなった知らせにつきまして、うちには知らせずに戸籍が入っている広島県府中市の家の方に知らせました。

義弟の奥さまは、娘むこが起こした立てこもり事件の知らせを聞いても『娘とムコは離婚させて家からも戸籍をぬいたからカンケーありません。』と言い放って激しく抵抗していました。

義弟が暴力団関係者の事務所に出入りしていて、薬物に手を出していたことが明らかになったので、義弟は双方の家から見放されてしまいました。

義弟が起こした凶悪事件が原因で、家庭内の人間関係が大きく壊れて行こうとしていました。