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第2章 とし子の悲劇・第２部

「あんたね!!職場でいびつなパワハラを受けていることに腹を立てて、上司の机に握りこぶしを作って思い切り叩いて、職場でめちゃめちゃに暴れて職場放棄したって本当のことなの!?明日からどうするのよ!?ブラブラした生活を送るわけなの!?」
「当たり前だよ!!定時制高校に入学した時から20年間文句も言わずに働き続けてきたのに、けいすけが起こした立てこもり事件で何もかもパーになってしまった…クソナマイキな若造が主任になるくらいなら、クソナマイキな若造どついてさっさと職場を棄てる方が得策なんだよ!!オレは待遇面が劣悪な会社に就職したから人生が大きく狂ってしまったのだよ!!」
「それじゃ!!あんたはアタシに稼げと言いたいわけなの!?何とか言いなさいよ!!」
「としこ!!オドレはえらいのか!!オドレはえらいからそんな口が言えるというのか!?」
「キーッ!!もうガマンの限界よ!!あんたは働いてお金を稼ぐことの大切さも知らないのね!!もうアタシもあんたの妻をやめるから!!この家の嫁もやめるからね!!せっかく入社できた会社に対して文句を言う人とは一緒には暮らせないわよ!!」
「ジョートーだ!!オドレのせいでオレの人生が大きく狂ってしまったのだよ!!殴らせろ!!」

(ガツーン!!)

クソッタレは、アタシの顔をグーで思い切り殴つけたので、アタシは震える右足でクソッタレを思い切りけり返しました。

（ガーン!!ガーン!!）

「何をしやがるのだ!?」
「あんたがアタシをグーで殴ったのだから仕返しよ!!」
「何だと!!ナマイキな口を言いやがった上に亭主をけるのか!?」
「やかましいわねクソッタレロクデナシのホーケータンショーが!!あんたは前の嫁さんに対してもそのように暴力ふるっていたのでしょ!!あんたは生まれた時から結婚する資格なんかはなかったのよ!!そのことがまだ分からないのかしら!!」

アタシとクソッタレは、家の中で大声をはりあげて暴れていました。

アタシは、この一件で夫婦間に深い溝ができただけではなく、義父母と義姉との関係により大きなわだかまりを作ってしまいました。