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第2章 とし子の悲劇・第２部

2015年８月２日の朝のことでありました。

義姉は、義父母と一緒に朝ごはんを食べていましたが、一口食べただけでごちそうさまと言いまして、席を立とうとしていました。

白ごはんとみそしるとおかずのアジのひらきときんぴらとひじきがだいぶ残っていたので、義母は義姉に心配そうな声で言いました。

「ひなこ、どうしたのよ？もう食べないの？」
「食べたくないもん!!」
「食べたくないって…せめておつゆだけでもいただいたら？」
「おつゆもいらないもん!!」

義姉の声が、ものすごくとがった声になっていたので、義母は一体なにがあったのかを義姉にきいてみました。

「ひなこ、どうしてそんなに怒っているのよ？ひなこにいいご縁が来るようにと思っておとーさんもおかーさんも一生懸命になって努力をしているのよ…おとーさんも仕事が終わったらまっすぐ家に帰るからと言って、お接待も断っているのよ。」
「そんなことしてほしいと頼んだおぼえはないわよ!!」

（ドサッ…）

義父母に怒鳴りつけていた義姉は、その直後にフラッと倒れてしまいました。

「ひなこ…ひなこ大丈夫なの？」
「大丈夫…ただのめまいよ。」
「結婚ができないストレスをため込んでいるのじゃないの？」
「カンケーないわよ!!」

義姉は、義父母に『たいしたことないわ…』と言った後に食卓をあとにしました。

義姉の頭痛やめまいなどは数ヶ月前からヒンパンに生じていました。

コンカツがうまく行かないストレスが少しずつ義姉の身体に蓄積されて、心身ともにヒヘイしている…

義姉は、ふらつく体をかばいながらコンカツができる場所を探し続けていたので、この時自身の結婚を考えるゆとりがなくなっていました。