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とし子の悲劇
第4章 とし子の悲劇・第4部
「どう言うことなのよ…一体これは…」

1面のトップに写っていました問題の写真は、クソッタレのじいやんが桂一郎さんが入り浸りになっているやくざの事務所の組長と一緒に写っている写真でありました。

じいやんの右手には、時価200万円相当のロレックスの高級腕時計が入っているネイビーの箱を持っていまして「このロレックスは組長からいただいたのだ。」とほほえみを浮かべていました。

ふたりの間にいる男性は、じいやんの同期の県議会議員さんで元徳島県警の幹部警察官でありました。

「これって…真佐浩のおじいさまよね。」
「真佐浩のおじいさまはね…やくざの家ばかりにこびっていたのよ…その結果、おじいさまはやくざの子分たちに拳銃で狙撃されて亡くなったのよ…鈴原の家も、じきに終わると思うわよ。」
「それよりも、問題の写真はどこから出てきたのよ?」
「どこって…写真週刊誌の記者が持ち込んだのよ。真佐浩の家も、まもなく終わりが来るわよ…おじいさまが亡くなった…おじいさまがやくざの家に出入りしていた…真佐浩の両親も…政治家に知り合いがたくさんいると思うわよ…真佐浩のもめ事を解決するために政治家を利用していたから…真佐浩の両親も…そのうちアウトになるわよ!!」
「やっぱり…」

アタシはこの時、クソッタレの親族たちへの怒りをますます強めていました。
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