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純愛ハンター
第6章 裁き6、1234包囲網
「…何かさぁ?玲子が勝手に転げ落ちるのもイイんだけど…四ツ倉のやり口ってパッとしないんだよねぇ…」
「パッとしないって、どういう事だ?」

三塚がそう尋ねた。

「だってコレじゃあ単にクズ野郎に次々と騙され続けた…ってだけで玲子の精神的ダメージ大した事なさそうなんだもん…」
「クズ野郎は酷ぇなぁ…」
「あくまで演技なんだぜ…?」
「ふん…!アンタらだって玲子を陥れるってなった時にはノド鳴らして興奮してたじゃんか!私もアンタらも所詮クズなんだ…中途半端に気取ってんじゃないよっ!」
「でも、四ツ倉さんのやり方がヌルいってんなら…お嬢はどうしたいんだ?」
「…そうね、やっぱり初志貫徹っていうか?最初の勢いでの思い付きを実行したいって思わない?例えば、四ツ倉の計画が成功したらさぁ………」

お嬢は3人を手招きして顔を寄らせると、VIPルーム内にも関わらずコソコソ話をはじめた。


「ねぇ、譲…?」
「あ?」
「ん、いや…何でもない…今日、何食べよっか…?」
「肉か寿司がイイかなぁ…」
「………」

玲子は、自分を助けたせいで自宅に戻れずに転がり込んできた四ツ倉を初めは歓迎していた。だが、玲子が学校やバイトに出かけても戻っても1日中ゲームや酒を飲んでゴロゴロし、玲子にカネをせびり続ける生活をしている事をそろそろ不快に感じ始めていた。
四ツ倉が二宮に立て替えたカネを玲子が完済した後も、学費と生活費のためにバイトで稼いだカネを四ツ倉に貢ぐ日々が続いていたからだった…。
玲子はほのかな幸せとともに生まれた、新たな悩みに頭を抱えた。

(どうしよう…窮地に救ってくれた譲には言い辛いけど…でも、おカネのやりくりは限界だ…)
「そりゃ卑怯じゃねえよ!ハメられたお前が悪りぃんだっての!ぎゃははは!」

玲子は意を決して、大はしゃぎでネットゲームに興じる四ツ倉に重い口を開いた。

「あのね、譲…」
「おい…今イイとこなんだけど…見てて分かんないの?」
「分かるけど…でも…」
「うおぉっ…!やっべ!そのコンボやべぇっ…!減りすぎだっての!」
「譲っ!」
「うるっせぇなぁ…何だよ!」
「あの…そろそろ私…おカネが…」

玲子がそう言いかけた途端…
ガシャーン!

「キャっ…!」

四ツ倉はゲームのコントローラーをモニターに投げ付け、玲子を睨み付けた。
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