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るりいろ(MILK &honey後日談)
第2章 俺のせい……。
「……光、お祖父様に憧れて免許取ったって、言ったよね?私は、光に憧れたの。それを光のせいだなんて、光本人にでも、言われたくない。……私は、私の意志で決めて、やってみて、楽しいなあって思ったの」

 ……分かる。
 言ってる事は、良く分かる。
 でも、るりはきっとまだ何も痛い目に遭ってねー。どんなに酷くたって、せいぜい教習車で転んで下敷きになったぐれーだろう。
 んなもん乗ったら、いつか必ず、死にそーな目に遭うんだぞ?
 何年か乗ってる間ずっと何にも無く無事に済むなんて事ぁ、奇跡みてーなもんなんだぞ?

 ダメだ。
 何か言わねーとと思うけど、何も言う事が見つからねー。

「……ごめん。もう寝る……一人にして……」

 俺は、逃げた。
 るりの自由を奪う様な事を口にしてしまう事からも、るりの身の安全を心配過ぎてウザがられる事からも、逃げた。
 ソファの上でるりに背を向けて、丸くなる。
 しばらくすると、るりが立ち去る音がした。
 ぎゅっと目を瞑って縮こまってたら、そうっと布団が掛けられて、おやすみ。って掠れた小さな声が聞こえた。

 世界で一番大事な女の子を危険にさらす様な事を、俺が、るりに教えてしまった。
 取り返しの付かねー事をしてしまったという想いが、頭の中をぐるぐる回る。

 俺は、どうしたら良かったんだろう。

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