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復讐の味は甘い果実に似て
第3章 復讐への階段 ~明日香の告白~
 そもそも、昨日、泣きながらサークルを辞めたいと言ってきた恵梨に、わたしが、事情を聞いてしまったのが間違いだったのだ。
 その時点で、恵梨は、わたしたちをだます算段も、浮気相手の本間のバカとの口裏合わせも済ませていたのだと思う。
 
 わたしだって、単にサークルのメンバーが付き合っていた恋人と別れたというだけなら、ああそうなんだ、残念だったね、で終わりだが、サークルの中で婚約間近の女の子が酔った男の子に無理やり、と説明されたら、その彼氏には、サークルの部長として、頭を下げないわけにはいかない。

 恵梨に手を出した本間というのは私たちより一つ下の二年生で、非常に女癖の悪いやつだった。今年の夏に他大のサークルと合同合宿を組んだ時も、他大の一年生に手を出そうとして、向こうのサークルの部長から文句をつけられたことがある。

 そういうやつと恵梨の接点を、部長としてなぜ作ってしまったのか、と言われれば言葉もない。だが、恵梨と新田さんとの関係についてはサークルのみんなが知っていて、婚約間近であることも知っていたから、まさかこんな間違いは起きるまいと思っていたのだ。

 むしろ、そうしておけば、本間のバカがサークルの他の女の子と接する機会が減って、他の女の子がちょっかいを出されずに済むとさえ思っていた。それに、恵梨にも、本間のバカが妙なことをしてくるようなら、すぐにでも言ってくれ、と何度も言い含めてあったのだ。

 わたしにとって計算外だったのは、当の恵梨の貞操観念が、どうしようもなく緩かったということと、本間のバカが、恵梨が婚約間近と知りながら、見境もなく手を出していたことだ。

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