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第5章 表と裏　～明日香の告白～

「それで、何を想像しながら、してたの？」
「それは……」
　言いよどむ浩二のペニスがビクンと震え、わたしの足裏を通して動揺が伝わってきた。

　しかし、浩二の逡巡にお構いなく、わたしの足裏は、先走りでヌルヌルになったぺニスを擦りあげ、射精に向けて刺激を与えていく。すでに浩二の息は荒くなり、せつなげな顔で、わたしの足裏の刺激を受け止めている。

　ああ、言ってほしい。
　浩二の口からはっきりと。
　わたしが浩二の想像の中で、どのように乱れたのかを。
　多分、それは浩二の想像だけでなく、昨日のわたしそのものだ。

　わたしが昨日、ひたすらに先輩の与えてくる背徳的な快感を貪っていた時、浩二もまた、嫉妬に悶えながら、心にわき上がるどす黒い欲望を貪っていたのだ。

　わたしはもう、浩二の前で自分を偽りも隠しもしない。
　わたしがどれほど淫らで貪欲な女であるかも、全部見せる。
　だから、浩二も見せてほしい。
　わたしがすべて、受け止めてあげるから。