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銀行員 有田雄一、私は「女」で出世します
第7章 今度の相手は家元
≪これは難題、浅丘流≫

「有田、どうなっているんだ?」
「あ、いや、すみません…」
「吉田社長の件だけで生きていけるとでも思っているのか?」

11月末の営業会議の席上、有田は榎本課長からギリギリ詰められていた。

確かに、この2ケ月は雪乃との共演に全力を傾けていたので、本業の銀行員の方が疎かになっていた。

「いや、あの案件を仕上げる秘策でもあるんでしょう。今度も彼には逆転ホームランを期待したいですな」

副支店長も皮肉たっぷりに攻めてくる。
彼の言う「あの案件」とは日本舞踊「浅丘流(あさおかりゅう)」との取引獲得のことだ。

浅丘流は大正期に創設されたもので、東京を中心に展開する中堅流派だが、家元の個人的な魅力と、「私、浅丘流なの」と自慢する程に女性から支持され、ブランド価値が高かった。それに加え、創家の浅丘家は有名な資産家だった。

しかし、この家元の浅丘(あさおか)正巳(まさみ)が難敵だった。年齢は50代、非常に気難しい。気にいらない相手とは面会はもとより電話にも出ない。そのため、取引のある各銀行はエース級の行員を「家元番」として配置している。

有田の東西銀行でも、これまでエース級の営業マンたちを投入してきたが、なす術なく全滅。取引獲得には至っていなかった。

ところが、9月の成果に上機嫌だった担当役員が「有田君にチャレンジさせたらどうか?」と経営会議で発言し、そのまま下期の目標に組み込まれてしまった。だから、「出来ませんでした」とは簡単には言えない。と言っても、頭が切れる訳でもない、セールスの達人でもない有田にとっては、打つ手が見つからない。

その上、榎本課長と副支店長には睨まれている。

こうなっては、「柳の下のドジョウ」とは言うものの、有田は二匹目を求めても小鹿のところに駆け込むしかなかった。
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