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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第54章 暴露された秘密
「そういえば、彩華っていつから一人暮らし始めたの? 」

部屋に案内し、ベッドの前で座りながらそう聞かれた。

「大学入ったときです。さすがにここから東京に通うのには無理があったので」

「お兄さんたち、あんな感じだったのによく一人で暮らせたね」

「その頃、将兄が都内のマンションで一人暮らしをしてたので、同じマンションの空いてるところに住むことが条件での一人暮らしだったんですよ」

「それって今住んでるところ? 」

「いえ、もっと千葉よりだったので、今とは別のところです。今のマンションは就職決まった時に引っ越したところです」

「そっか。今のところの契約更新はいつまで? 」

「3月までです」

「……それじゃあ、今の契約が切れたら一緒に暮らす? 」

それって……。
同棲…ってこと、だよね?

「彩華の今のところ、外苑前だから俺のところに来たら、通勤するには遠くなるけど、車なら早く着くからね」

「それは……」

「俺は、彩華とは結婚前提で付き合っていきたいと思ってる」

決定事項のようにやや早口で言われたかと思えば、最後だけすごく真面目な顔で優しくゆっくりと言う。
そんな風に言われたら……断る理由なんてもちろんないからうなづく。

「あー、良かった! 」

ベッドに腕を乗せ、そこへ顔を埋めるようにしながら、ホッとしたような声が聞こえた。
チラっと顔を上げた課長が少し間を空けてから言う。

「緊張した……急ぎすぎて引かれたらどうしようかって」

そんな課長も少し可愛く見えて思わず笑ってしまった。
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