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スパダリ課長とチート主人公な私の話。
第1章 現実世界(リアル)での高嶺
“高嶺の花”として崇め奉られる二人には周りから持たれる印象のために、誰にも口外できない悩みがあった。



それはーー…。



女子トイレにて

「今日デートなんだ。一週間ぶりだから気合い入れちゃった。」

「私、今度こそ合コンで稲葉課長みたいな人見つける!」

彩華はメイク直しをする彼女らの横をコツコツーーと軽やかにヒールを鳴らし通り過ぎていく。


男子トイレにて

「あー、今日奥さん誕生日だから何か買っていかないと。」

「うちの嫁、前に一回忘れたときあったら未だにそれを話のネタにしてくるんだよ。」

康之はそんな男性社員の横をスッと通り過ぎる。



給湯室と自分のデスクでそれぞれが深いため息をついた。




私(俺)もあんな風に誰かを好きになりたい!!




手の届かない存在すぎて、誰も彼らを合コンなどに誘うことはなかった。
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