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燿子〜追憶のLesson〜
第5章 Episode 4
「燿子先生・・・」

もう一度名前付きで呼ばれる。
高鳴る鼓動。

サトシ君は何か決意を秘めたような視線でこちらを見てくる。

落ち着かなきゃ。
どぎまぎしてちゃいけない。
目の前にいるのは生徒なの。

思えば思うほど、却って冷静さを失う自分。
普通でいることがこんなに難しいなんて。

相変わらずのサトシ君の射るような視線。

瞳。

「先生、先生の香り、とっても好きです」

「あ、ありがとう、サトシ君」

努めて平静を保とうとする。
少なくとも自分では。

「もう一度、良いですか?」
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