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燿子〜追憶のLesson〜
第5章 Episode 4
サトシ君が近くなる。
息遣いが聞こえる。

私の鼓動が聞こえてしまわないか、気になって気になって。

さっきは私がサトシ君の後ろから近づいたのに対し、今回はサトシ君の方からしかも正面から。

意識しないはずはないわよね。

ダメよ、私、もっと余裕を持って待たなきゃ。
一生懸命心の中で呟いて落ち着きを保とうとしたの。

これも一種の官能よね。
そう思えたわ。

近づくサトシ君の唇。
キスするわけじゃないのにこんなに接近したことなんてあり得ないわ。

サトシ君は私の左側の首筋から耳にかけて、そっと息を吹きかけるように私を擽ってきたの。
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