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レディー・マスケティアーズ
第8章 アトス ――トーホー開発 経理部
「ああっ、ダメ。人を呼びますわよ。会社の会議室で、こんなことをするなんて……」
「誰が駆けつけるって言うんだ? 今、この建物にはおれたちしかいないんだよ!」
 言いながらも、男は手を休めることをしない。両足でかんぬきのように千尋の腰を押さえつけ、下半身を覆うものを引きちぎりにかかる。
 細めのパンツを足から抜き取ると、足をばたつかせる女のパンストとパンティーをいっぺんに剥ぎ取った。
「いやっ! いやっ!」
 磔の刑にあった罪人のように、一糸まとわぬ姿の千尋が、ごろんとテーブルに仰向けにされる。
「手を焼かせるんじゃねえ! どの道、おまえはおれのものになるんだよ!」
 藤川は、恥部を必死に隠そうとする千尋の手を跳ねのけ、白い太腿を力任せに左右に押し広げた。
「ひどい。どうして、どうして、わたしにこんなことを」
 おう。もっと泣け! もっとわめけ! どうして、わたしがこんな目に遭うのかって? 
 おれが狙ったからだよ。おれの獲物だからだよ。それ以外に理由なんぞあるか。
「やめて! やめて!」
 誰がやめるかものか。
 やっぱり、おれの見込んだとおりだ。若い女には真似のできない恥じらいと気品。加えて、むんむんする女の匂い。ここまで来て、まだ観念しない気丈さもいい。
 藤川が両腕に力を込めると、女の襞の割れ目があらわになった。いい色をしてやがるぜ。
「おう、おう。おマメさんもぷっくりお顔を覗かせているぞ」
「あっ。そこは、そこは……」
 藤川はもじゃもじゃ頭を千尋の秘園に近づけると、溝に沿って舌を這わせ、それを舐め尽くした。
 若い芽に似た小さな尖りが、敏感に反応する。
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