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第1章 レポート

カラリパヤットのセミナーは、大学生のサークルが中心となって開催している。

大岩は、金を持ってなさそうな大学生相手に…と。
再び、ため息。

が、どこぞの金持ちぼっちゃんがいるかもしれないと、「俺と戦え。じゃなきゃ逃げたと、SNSやら何やらで言いふらす！俺が勝てば、金だ！払わなきゃ、同じこと。ボコボコにした姿を晒す！」

もちろん、こんな脅迫を相手にする必要はないんだが。

カラリパヤット？何それ？

それが世間での評価…。
全く人気のないセミナーに大学生も辟易していたところ。

お？このオッサン、大岩太門ぢゃん。勝ったらセミナーにも人来るし、俺らモテちゃうなー。

てなことで。
相互に利害が一致。

腕に覚えありの大学生三人が相手に。
元プロレスラーなんだから、３VS１でもいいよね？ってことで。

カラリパヤット。強い！

不思議な、変則的な、とらえられない動きに、大岩太門はリング上で大苦戦。狙いが全く絞れない。実戦離れしていたせいか？？筋肉が重すぎるのか？？

やべぇ。こんなはずじゃ！

そこへ。

「待ちなさい！３対1は卑怯でしょう！」

女の声。
聞けば、このセミナーの主催者で、普段大学生のサークルを教えているらしい。

鳴沢マリエ。27才。インドからの帰国子女。童顔気味でキュートな小顔。二重だが目力があり、重ための唇がセクシー。160㎝に満たない身長に、Ｄカップの胸、ムッチリとした臀部から太股。それでいてスレンダーな、簡単に言えば絶世の美女。

大岩は瞬間押し倒したくなる。
股間が爆発的に隆起する。