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第7章 ７　　ソープランド葵のフルコースメニュー

　当初はそれをすることで夫が興奮し喜んでくれる。そう思ったけれど、回

数を重ねるごとに内容は過激さを増し、それに自分も慣れていって、もう夫

婦としての行為をしてもおかしくない状態になっている。

　そんな精神状態で、今日は大介にオナニーショーを見せてから素股でフィ

ニッシュに持って行けと言われた。まるっきりつじつまの合わない突然の演

出。

　きっと夫はその方が見ていて興奮するのだろう。それが理由で指示された

のだとあたしは確信している。

　多分夫はバスルームでのあたし達を録画している。繰り返し見て楽しむた

めの演出で自分がもっとも興奮しそうな内容をあたしに演じさせようとして

いるのだ。

　紀和、分かったわよ。あなたを元気にするために始めた事だものね。あな

たが興奮するようにしてあげる。ソープランド葵のフルコースメニューを大

介に味わってもらって、あなたが快感で痺れる位感じるようにしてあげる。



「ご主人様、御指名ありがとうございます。コンパニオンのマリリンでござ

います。本日のコースは１２０分フルコースでございます。どうか楽しい官

能の時間をお過ごしください」