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独占欲に捕らわれて
第1章 困った親友
「あら、嬉しい。どこに連れて行ってくれるの?」
千聖は自分の腕を、義和の腕に絡ませた。
「どこに行こうか。千聖ちゃんはどんなところに行きたい?」
義和はゆったりと歩き出しながら、優しい口調で聞く。

「ヨシさんが私と行きたいところ」
「はははっ、嬉しいこと行ってくれるね」
義和は雑談をしながら、千聖を目的地までエスコートする。

「ヨシさん、ここって……」
たどり着いたのは、水族館だ。
「水族館なんて、滅多に行かないからね。この時間ならきっと、静かに過ごせると思うんだ」
「こういうデート、初めてかも」
千聖は目を輝かせ、水族館を見上げる。

「気に入ってくれたようで良かったよ。じゃ、さっそく入ろうか」
「うん」
千聖は腕を組み直し、館内に足を踏み入れる。チケット売り場につくと、義和はチケットを2枚購入して、1枚を千聖に渡した。

(私のせいで予定変更になったのに、出してもらうのもね……)
千聖が財布を取り出そうとカバンを開けると、大きな手でカバンが閉じられた。
「千聖ちゃん、君がカバンを開ける必要があるのかな?」
義和は穏やかに訊ねる。

「私のせいで予定変更したんだし、チケット代を……」
「千聖ちゃんには、私が渋々ここに来たように見えるのかい?」
義和は笑顔を浮かべながら聞く。
「ううん、ちっとも」
「なら、そんな必要はないね。さ、行くよ」
義和は千聖のカバンから手を離すと、手を差し出した。千聖はカバンを閉めると、その腕に絡みつく。

ふたりは魚を見て感想を言い合ったり、館内レストランで軽食をとったりしながら、水族館を満喫した。
優奈との待ち合わせ時間30分前である8時半になると、千聖は肩を落とした。
「もう時間だ……。あーぁ、楽しかったのに……」
「そう言ってもらえると嬉しいね。そんなに気に入ったんなら、また来ようか?」
「いいの?」
義和の嬉しい申し出に、千聖は顔を上げる。
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