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狼になる瞬間
第6章 痴漢

その後、近くにいた人は美優のことをいやらしい目で見てくる。

拓馬が近くにいたことで手は出してこなかったが、
男性の中にはかなり興奮している人もいたようだ。

私は早く降りる駅にならないかとそわそわし、
その様子をみて、拓馬は笑う。

「周りの男たち、美優の声でムラムラしてるよ…?
こんな人がいるところでイっちゃうなんて…」

と耳元で言う。

その声で美優はまたうつむき、
顔をあげることができなくなった。

その数分後、
目的の駅に到着し、拓馬と共に
火照った身体でお店へと向かった。

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