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官能小説家のリアル
第2章 悩み
「ん、欲し、いっ……」
ベッドに横になれば、自分のいやらしい姿が見えなくなる。そう思い、美波は素直に答えた。
「えっ?」
美波は、驚いた声まで甘さが残っているのを感じる。
全裸の直哉の膝に座らされた。彼はベッドの端に座っていて、美波に自分が見えるのは変わらない。
「直哉ぁっ、ねぇっ」
「大丈夫。欲しいんだろう? 立って?」
美波が立ち上がろうとすると、その途中で直哉に腰を引かれた。
「あぁんっ!」
座ったのは彼の上。それも、もう濡れていた秘蕾に性器が入った。
「はぁっ、んんっ」
「どう? 挿れられてる自分見るのって」
鏡には、快感に悦がる女の顔。勿論それは美波のもの。
「ヤっ、あぁっ、んっ、はんっ」
直哉に腰を動かされると、静かだが確実に責められる。
ベッドのスプリングが軋む音からも、美波はいやらしさを感じていた。
そして目の前にある鏡が視界に入ると、美波は“犯されている”という気分になってしまう。
「あんっ、ヤぁっ、はぁっ」
直哉はあまり動けない代わりに、彼女の乳房や乳首を愛撫する。
直積的な刺激よりも視覚的ないやらしさに、美波は“イヤ”と口にしてしまうが、それは本当の“嫌”とは違う。
「あぁっ。イヤぁっ、直、哉っ、んんっ」
「美波、足、着いて?」
直哉は少しだけ後ろへズレると、美波の両足をベッドへ乗せた。彼は後ろに手を着き、腰ごと無使って彼女を責める。
「あんっ、はぁっ」
脚がM字になった美波も手を着き、体を上下さる。
焦れったいような状態から解放され、美波は激しく動いてしまう。
「あぁんっ、んんっ、はぁんっ」
いつもとは角度もシチュエーションも違うことが、美波の昂(たかま)りを速めていく。
「はぁっ、あっ、ヤぁっ、あぁっ、直哉ぁっ! あんっ……」
自分では制御の効かない震えの後、美波の体は愛しい人に抱き留められた。