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ひと夏の恋……そして……
第6章 忘れられない夏

「夏樹~~!」

玄関の扉を開けて夏樹を呼べば、夏樹のおばあちゃんが顔を出してくれた。

「あら、真緒ちゃんおはよう。こんな朝早くどうしたんだい?」

「おはようございます。今日は私と夏樹のバイトがお休みだから遊ぶ約束してるの。夏樹起きてますか?」

「まだ一度も降りてこないから寝てるんじゃないのかね」

「え~??まだ寝てるの?夏樹」

朝一番で夏樹に会いたくて早起きしたのに、肝心の夏樹が起きていないことにがっかりした。

「どうだろうね。起きて下に降りてこないだけかもしれないし、こんな足で様子を見に行けないから真緒ちゃん行ってくれるかい?」

おばあちゃんは足を悪くして2階にあがることができなから私が直接2階に行くことになった。
階段を上がりながらWirbel(ヴィアベル)の歌声が聞こえてきたから起きているのは間違いない。
一応ドアをノックすると、寝起きの返事が返ってきて中に入った。

「真緒か、おはよう」

寝起きだったようで、ボサボサ頭にトランクス一枚でベッドの上に座っていた。


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