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没落お嬢さま
第52章 エピローグ
亮生は学校を全て卒業すると、さっさと所帯を持たされる事となった。
どうやら、彼がまた変な虫に引っかかったりしないようにと言う、親の懸念も働いた為だったらしい。
何はともあれ、亮生は、若くして、立派な夫婦となったのである。
相手は、彼の親が交流関係にあった、さる財閥の令嬢だった。
その娘は、速攻のお見合いで決められた結婚相手にしては、なかなか優秀で完璧だったのである。
彼女は、たいへん美しく、上品で教養があり、性格もとても善良だった。
特に、夫となった亮生の事を、本当に一途に純真に愛してくれたのである。
何しろ、亮生からプレゼントされた婚約指輪兼用の結婚指輪を、たいそう喜んで、結婚してからは絶対に外さずに、入浴する時ですら薬指にはめ続けていたぐらいなのだ。
これほど愛されて、亮生もさぞ幸せだったであろう、と言いたいところなのだが、実際はそうでもなかったようなのだった。
なぜなら、この新妻は、真面目で、潔癖すぎるあまり、子作りと言う名目がある時しか、自分の体は亮生に触らせなかったからである。
どうにかセックスにこぎつけたとしても、せいぜい挿入行為しか許してくれなかったのだ。
これでは、いくら精力の弱い亮生でも、あまりに物足りない、と言うものなのである。
どうやら、彼がまた変な虫に引っかかったりしないようにと言う、親の懸念も働いた為だったらしい。
何はともあれ、亮生は、若くして、立派な夫婦となったのである。
相手は、彼の親が交流関係にあった、さる財閥の令嬢だった。
その娘は、速攻のお見合いで決められた結婚相手にしては、なかなか優秀で完璧だったのである。
彼女は、たいへん美しく、上品で教養があり、性格もとても善良だった。
特に、夫となった亮生の事を、本当に一途に純真に愛してくれたのである。
何しろ、亮生からプレゼントされた婚約指輪兼用の結婚指輪を、たいそう喜んで、結婚してからは絶対に外さずに、入浴する時ですら薬指にはめ続けていたぐらいなのだ。
これほど愛されて、亮生もさぞ幸せだったであろう、と言いたいところなのだが、実際はそうでもなかったようなのだった。
なぜなら、この新妻は、真面目で、潔癖すぎるあまり、子作りと言う名目がある時しか、自分の体は亮生に触らせなかったからである。
どうにかセックスにこぎつけたとしても、せいぜい挿入行為しか許してくれなかったのだ。
これでは、いくら精力の弱い亮生でも、あまりに物足りない、と言うものなのである。