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没落お嬢さま
第14章 第十三夜
第十三夜
次の日から、亮生は、両親とともに、三日半に渡る海外旅行に出発したのである。
彼がいずみに伝えた話は、本当だったのだ。
いずみが使用人仲間に聞いてみたところ、これは、亮生へのお祝いをかねた家族旅行であったらしい。
実は、三日後には、亮生の今年の誕生日が控えていたのである。
そんな訳で、この三日間は、いずみにとっても、心休まる日々となったのだが、でも、時とは確実に過ぎていくものなのだった。
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