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駆け上がれ、大人の階段!
第3章 ついに、決戦の時!
そのまま和真はゆっくりと私の身体をベッドへと押し倒した。

ギシッと響いたスプリングの音と振動が、高鳴る心臓を余計に揺さぶる。

「……」

恥ずかしさで閉じた瞼の向こうから聞こえてくるのは、和真の吐息と、さらに激しく舌が絡まり合う音。

そんな音と、舌の上で和真の体温を感じる度に、なぜか無意識にビクリと腰が疼いてしまう。

そわそわとしてくる腰回りを、ふとももの内側を何度も擦り合わせては誤魔化す。

息をするのも忘れるほど、激しく舌を絡ませていると、ふと和真の唇が離れた。

「あれ?」と思い、少し目を開けようとした時、今度は首筋に柔らかい感触が触れた。

「あっ……」

ゾワリとするような感覚が、全身を駆け巡った。

和真はさっきと同じように、激しく舌を動かしながら、私の首筋を舐めていく。

ダメだ……、これはちょっと……こそばすぎる……

「んんっ」と和真の舌が動くたびに、我慢できずに声が漏れる。

あまりのこそばさに、私は彼の身体にきつく抱きついた。

「ちょっと和真……」と口を開こうとすると、再び自分の唇が彼の唇によって塞がれる。

まさか、和真がこんなに激しい人だったなんて。

キスが出来ただけでも一歩前進だと思っていたけど、このままだとほんとに……

そんなことを思った直後、彼の右手が小さく膨らんでいる私の左胸を包んだ。

思わぬ展開と恥ずかしさのあまり、「ダメ!」と心の中で叫ぶも、もちろん声にはならない。
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