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駆け上がれ、大人の階段!
第3章 ついに、決戦の時!
和真はその形を確かめるように、Tシャツの上からゆっくりと私の胸を揉んでいく。

手のひらで包んだり、指先を動かされる度に、心臓がドクンと音を立てて、身体が勝手に反応しちゃう。

ビクンビクンと、小さく痙攣するように、また腰の辺りが無意識に疼く。

Tシャツの下、ブラジャーに隠れた小さな先端の突起物が、固くなっていくのを感じてしまう。

恥ずかしさはすでに限界を超えていて、これから何が始まるのか、それを意識すればするほど、頭は真っ白になっていくだけだった。

和真は胸に触れていた右手を離すと、唇は重ねたまま、今度は私の上半身をそっと起こした。

「え?」と心の中で疑問に思っていると、彼は両手で私のTシャツの裾を握ると、そのままめくりあげようとした。

「ちょ、ちょっと待って!」

驚いた私は、思わず重ねていた唇を離すと声を発した。

彼の手両手がピタリと止まる。はあはあと荒れた呼吸を少しでも落ち着かせようと、私は大きく息を吸う。

彼に触られてしまった胸が、身体が、燃えているように熱い。

恥ずかしさのせいでうまく言葉が出てこない私の口元に、和真はそっと唇を当てる。

そして少しだけ話すと、甘い吐息と一緒に囁いた。

「大丈夫」

その言葉に、なんだが背中がゾクリとした。

こそばいような、恥ずかしい感覚。

それを隠すように、私はまた、むずむずと疼く部分を太ももを擦りわせてごまかす。

そして、覚悟を決めるように、ゴクリと唾を飲み込む。


大丈夫……私だってもう高校生だ。17歳だ。だから……だから……
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